10月31日、
本日は先日仕上げていたダイケン和紙畳表『黄金白』を使用した
新調畳の配達でした。
手前の4畳は10月17日に表替えをしたお部屋です。
今回納めた6畳のお部屋には大きな箪笥が2竿とベットが入る予定です。
お部屋の湿気などを考慮した結果、カビ防止の為にも和紙の畳表にしよう
となった訳です。
今回の現場ではお客様より少し気になる事をご指摘いただきました。
それは和紙の畳表の上で家具スベール
(簡単に畳の上で家具を移動する事の出来る便利な道具。畳屋の必需品です。)
を使った時に少し型が残るらしいのです。
今まで指摘されたことが無いし、私も現場では気が付かなかったのですが、
帰宅した後お電話で連絡を頂きました。
玄関の3畳の新調畳が残っているので、
納めに行った時に確認させていただいてきます。
さて、ここからは熊本研修その6です。
赤星さんのお宅の次は、
少し離れた金剛地区(だったはずです。間違っていたらすみません)
にある田島さんのお宅に伺いました。
写真右が田島さん。左は肥後物産の社長、松永さんです。
この田島さんは在来種のみの生産。
しかも超品質至上主義。
儲けよりも品質。お話を聞いていると
そんな感じがバシバシと伝わってきました。
その一つが染土の濃度。
多くの農家さんが20%位の濃度の所、
田島さんの染土の濃度は15%
たった5%の差と思いますが、とても大変な事らしく
肥後物産の仕入担当の方も15%でイ草を泥染めしている人は
あまり聞いた事が無いと言っておりました。
それでは染土の濃度が濃いのと薄いのでは何が違うか?
簡単に言えば、染土は人間で例えると化粧なのです。
染土が濃いと一見見た目の良い素晴らしい畳表に見えるのですが、
泥を落とすと、こんな感じじゃぁ無かったはずなのになあ・・・ って。
その点、田島さんの畳表はそんな事にならないよう、
見た目で騙す事無く、素晴らしい畳表を作るべく
染土の濃度を年々落としているそうです。
つづく。