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畳の歴史
日本固有の文化である 畳 の簡単な歴史です


〜奈良時代〜 ( 〜710年頃〜 )
600年頃の中国の歴史書【隋書】の東夷伝に「草を編みてコモとなす、雑皮にて表を偽り、縁るに文皮を以てす」(←おそらく畳の事) と記載が有ります。

古事記ににて菅畳八重、皮畳八重、絹畳八重などの表現で、畳と言う言葉が出ています。

現存する最古の畳は奈良時代の物で、正倉院に保管されている【御床畳・ゴショウノタタミ】です。 マコモで編んだムシロの様な物を6重にして、イ草で編んだコモ(畳表)で覆い、錦の畳縁が付けられていました。その畳を木製の台の上に乗せてベッドのように使っていたとされています。



平安時代〜 ( 794年頃〜 )
この頃の畳は、身分によって畳の厚みや畳縁の柄や色を変えると言った、権力を司るものでした。(延喜式という格式で決められていました)
  
また現在の様に部屋に敷き詰めて使うものではなく、板の間に座布団のように敷く、寝具として使われておりました。



鎌倉時代〜 ( 1192年頃〜 )
平安時代では座布団や寝具として使われていた畳が、この時代あたりから家の中の床材として使われ始めます。時代が変わり建造物の作り方が書院造りになると、それまでは必要な場所にだけ置かれていた畳が、部屋全体・床全面に敷かれるようになります。
ちなみに、この時代の畳職人は 【畳差】【畳刺】と呼ばれておりました。

1347年 師守記(中原師守=なかはらのもろもりの日記)に 備後むしろ の記載があります
(広島県産のイ草が備後ブランドとしてこの時代にすでに確立されていた?)



室町時代〜 ( 1392年頃〜 )
部屋全体に畳が敷き詰められる部屋が【座敷】と呼ばれるようになり、茶室の基礎が生まれ始めます。 この時代の畳職人は【畳大工】と呼ばれていました。

1505年、熊本県にて岩崎主馬守忠久公(いわさきしゅめのかみただひさこう)が村人にイ草の栽培を始めさせます。



安土桃山時代〜 ( 1573年頃〜 )
生活様式が書院造りから数寄屋風書院造りへと変わり始めます。 安土桃山時代から江戸時代にかけて茶道が発展し、炉の位置によって畳の敷き方も変わってきます。 この頃から町人の家にも徐々に畳が使われ始めます。

1596年、山南村(現・広島県福山市沼隈)の十郎左衛門が、短いイ草を有効に活用できるように中継ぎ表を発明します



江戸時代〜 ( 1600年頃〜 )
江戸時代には、作事奉行の配下の役職として御畳奉行が作られ武家などには大切にされ、将軍や大名には特に重要なものになりました。畳が町民に普及したのは、江戸時代の中頃を過ぎたあたりで(農村部では明治時代に入ってから)
それまでは野生の物を使っていたイ草もこの頃から岡山(備前・備中)や広島(備後)で本格的に栽培が始まります。
江戸時代の後期には、畳を作って生業とする【畳職人】【畳屋】と言う職業としての畳職人が確立して行きました。


1602年 広島県にて 備後表の選別基準である【二十五疵之事】が制定される


1622年 徳川家康が備後表9000枚の買い上げ(御用表として) これを機に9か条御法度が制定され、二十五疵之事も改良されるなど、献上表の製織に付いての規制が掛かる 

1661年 大分県の橋本五郎左衛門がトカラ列島より七島藺草の苗を持ち帰ります(シットウ表の起源)



明治時代〜 ( 1868年頃〜 )
それまでは畳やイ草の栽培、イ草の製織の付いて規制が掛かっていましたが、それが解除され、明治維新後に畳は一般社会に広く伝わって行きます。


1893年 広島県にて農商務省農事試験場広島支場が創設され、日本初のイ草に関する試験研究が開始される





昭和〜 ( 1945年頃〜 )
高度経済成長期と共に人々の生活も西洋風になりつつありますが、建築はまだ和室が主流です。
しかし、徐々に畳に座る生活から椅子やソファー、絨毯・カーペットに座る生活へと変わってゆきます。



現在
人口の減少と共に、住宅は飽和状態に。新築物件が激減して、建築メーカーは仕事を確保する為にリフォームなどで、畳のお部屋からフローリングへの変更を強くお客様に勧める為、畳の部屋は減少しています。 

しかし、その一方でフローリングは硬く、足元が冷たい、音が響く、落ち着かないなどのデメリットもあり、今、再び畳のお部屋の存在が見直されつつあります。

現在では、様々なカラーが選べる人工の畳表が開発されたり、畳の厚みを薄く作る技術が進歩し、畳の無いお部屋でも置き畳などでフローリングに畳を敷く需要が生まれ、機能性が高く、光熱費が掛からず、環境に優しい畳の人気が復活しつつあります。