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04月

御所市のお客様より本畳の張り替えと新畳の御注文です

4月29日

 

先日より取り掛かっていたお仕事です。

御所市のお客様より御注文をいただいている

 

張り替え、新調を合わせて7部屋の畳替え。

 

今回の畳は、張り替えの畳も新調畳も

全て藁の本畳です。

 


張り替えの畳は、合計3部屋。

まずは、

そのうちの8畳と6畳を仕上げさせていただきました。

 


1部屋ずつお預りをして、

隙間や凹みなどを調整して仕上げました。

 


畳縁は、レトロな鶴の柄。

 

畳表は、張り替え・新調共に、全て熊本県産の畳表を選んでいただけました。

生産者は、宮永清敏さん

経糸は麻のシングル、本間サイズの1番草で織られた畳表です。

 

新調畳に使う畳床は、滋賀県の床屋さんで造っていただきました。

特注(コチラの注文を聞いていただいた)の1級仕様です。

 


畳床の裏面と上部には、お客様の御希望を聞き、防虫シートを張りました。

 


縫いの送りは、6分(約18ミリ)間隔と、かなり細かく縫ってもらってます。

 


藁の積み重ねは、縦横に5段。

古いメクリ(古ゴザ)は不使用。

 

藁は北陸産(滋賀県だけでは藁の購入が困難だという事です)。

今回は、長くて上質な赤米の藁が入ったので、

その藁を使って造ってくれたそうです。

 

新調畳は、6畳2部屋分が完成し納品済みです。

 

残りは、張り替え1部屋と新調が2部屋。

張り替えの畳も新畳もバッチリ綺麗に納まっておりますが、

お部屋に納めた畳の画像は、

全ての仕事が完了し、お客様の許可がいただければ掲載させていただきます。

 


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橿原市のお寺さまの新畳入れ替え工事です

4月18日

 

いつもお世話になっている方より御紹介をいただきました

 

橿原市の今井町にて、800年以上の歴史を持つお寺

順明寺さまの畳替え。

 

今回は、本堂の内陣20畳の新畳入れ替え工事です。

 

今回選んでいただいた畳表はコチラ。

熊本県産畳表。

生産者は田中耕助さん。 品種は夕凪。

経糸は麻と綿糸の二本芯(麻綿W)

本間サイズの1番抜きイ草で織られた上質な畳表です。

 

畳の芯材には、特に拘りが無いとのことでしたので、

建材畳床の3層タイプ(畳仕上がり60ミリ)を使用しております。

 

内陣の畳ということで、畳縁には高麗縁の白中紋を使用。

畳の両端で丸い紋がキッチリと出るように

今回は、写真左のメーカーの高麗縁を使用いたしました。

 

同じ高麗縁でも1紋で数ミリ大きさが違うので、

お部屋の寸法に合わせて畳縁も使い分けております。

 

丸い紋を綺麗に出すためには、普通の畳縁の約3倍ほど時間がかかります。

高麗縁の施工代金が高いのは、畳縁の価格だけで無く、

このような施工手間の代金も含まれるからなのです。

 

仕事場での仕上がりは良い感じ。

問題は現場での納まり具合。

毎回、仕事が終わるまで胃がキリキリします。

 

入れ替え前の畳です。

 

途中で張り替えこそしているものの

芯材は約50年使われた畳でした。

 

入れ替え後の畳です。

 

入れ替え前の畳では、端の方で欠けていた丸い紋ですが、

 


キッチリと調整して納めることが出来ました。

紋の出具合はこの様な感じです。

 

概ね紋は合っているのですが、

細かな所で自分の理想通りには仕上がっておりませんでした。

 

もっともっと修行せねばいけませんね。

今回も貴重な気づきを有り難うございました。

 


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