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04月

30年目の表替え

今回のお客様は親父がいつもお世話になっている方でした。
事前の打ち合わせは親父に任せていたのですが、
施主様と打ち合わせ時の畳を上げた時に
白蟻の被害の痕跡があったとの事です。
幸いにも被害は少なかったのですが、念のため施主様が床下にもぐり
白蟻被害を確認し、薬を塗布してから施工にかかるとの事です。

施工当日、現場に行き畳を確認すると、
確かに畳床に白蟻の蟻道あとが確認されました。
床下の白蟻対策は終わっているので、念のため
畳床の確認をするのに2〜3日時間をいただきました。

畳を持ち帰り、畳を良く確認しましたが、畳床自体には湿気も無く
見た目にも問題はなさそうです。
次に畳床の床糸が切れていないかの確認をするために
床糸を手鍵で引っ張っていくと・・

見た目は切れていないのですが、床糸は切れていました。

糸切れは全部で3枚、合計十数か所に及びました。
このまま施工すると床糸が切れた所の圧縮したワラが時間とともに、
膨張して畳がボロボロになる所でした。
1カ所づつ床糸を掛け直し、糸締めておきました。

糸が切れた畳の床

このような感じで3枚、十数ヶ所にわたり床糸が切れていました

床糸を修繕した畳床

このように糸を掛けて、きつく締め直しておきます

床糸を修繕して30数年の間にあいた隙間もキッチリ
埋めておきました。
施工前より畳の状態が良くなり
施主様にも満足していただきました。

隙間のあいた畳

隙間のあいた畳も・・・

隙間を埋めた畳表替え

なるべくキッチリ隙間を埋めておきます

 

ちなみに、今回表替えで使用した畳表は

熊本県産畳表  経糸:麻綿  品種:熊本JAブランド夕凪

みやはら表】なる畳表でした。

熊本畳表には農家さんによって顔写真などが付いた証明書みたいな
証紙がついてくるのですが、この農家さんの証紙には住所や電話番号
、ケータイ番号まで書いていました。
農家さんと直接お話しする機会もなかなか無いので、
直接ケータイに電話をしてお話を聞くと、
この畳表を生産している【みやはら地区】は
夏になるとイ草田の周りで蛍が飛び交うほど水がきれいな所だそうです。
そのような所で農家さんが自信とプライドを持って育てている
畳表なら、安心してお客様に使っていただけますよね。

 

二度目の初めまして。

当店は、奈良県は吉野郡で創業以来90余年
お客様に助けられ育てられてきました。
これからもお客様のご要望に応えられるように、
父、母、嫁様、私、そしてチビ2人で力を合わせ
日々精進いたしますので、
何卒よろしくお願いいたします。

ホームページ開設の際、ご挨拶文を投稿させていただいたのですが、
私の設定ミスで、ご挨拶文が消えてしまったので、
二度目のご挨拶とさせていただきます。