5月23日
本日に納品させて頂いた新畳。
18畳半の広間です。
30年近い畳屋人生の中でも、一般住宅では初めて見る広さのお部屋。
ただでさえ身構える現場なのですが、
今回のお仕事は、
いつもにも増して気を遣う材料を使用しております。
この現場のために取り寄せた畳表。
JA熊本ブランド畳表 【ひのさらさ】
その中でも最上位にあたる 経糸が麻の二本芯(麻W)で織られた物。
しかも 織り手は 早川猛さん
日本中探しても、これ以上の畳表は無い!
と言っても過言で無い位の
上質な畳表です。
麻麻(麻W)とは、
畳表に入っている経糸の種類と本数の事を指しております。
経糸の種類が麻糸で、1カ所に2本の糸が入っているのでW
略して 【麻麻】 もしくは 【麻W】と呼んでおります。
ちなみに、
こちらの早川猛さんの麻Wを使った畳のお値段は、時価となっております。
上質な畳表に合わせるのは、
オールボード畳床(軽量ボード不使用)・上部クッション付きです。
上部にクッション材を入れる事で、
適度な足触りの良さが生まれます。
また、分厚い畳表に負けないよう
芯材の角には補強材を入れ剛性を増しております。
畳縁には、麻縁の新高宮縁(黒)を使用。
こちらも一般的に流通している畳縁の中では、最高級に当たる物となります。
化繊糸や綿糸には無い
独特な肌触りと織りの味わいがあります。
艶々・モリモリの畳表と 独特の荒さがある麻縁の組み合わせが良いですね。
切り込み加工のある畳もキッチリ仕上げております。
本日は朝からいい天気。絶好の納品日よりとなりました。
肝心の納まり具合ですが、
18畳半という特殊な広間でしたが、
キッチリ隙間も無く、いつも通りのバッチリな仕上がりです。
全体画像は使えませんが、
ナカナカに使う事の無い、超上質な材料を使った畳の美しさ
お部屋が特定されない程度の画像をご覧下さい。
イ草の密度 畳表のモリモリ具合 ツヤツヤさ加減。
素敵ですね。
見た目の美しさだけでなく、足触りもバッチリな畳。
今までの柔らかな藁の畳に慣れたお客様も
納得の仕上がりです。
こちらは床脇の畳。 寸法もピッタリです。
切り込み加工の所もバッチリ。
正直なところ、
御依頼を頂いて、畳が納まるまでは
心臓バクバクのプレッシャーでした。
(技術面では問題ないのですが、なんせ1枚失敗するだけで私の数ヶ月のお小遣いが消えてしましますので・・・)
全体画像を公開できないのが残念なくらい
美しいお部屋に仕上がりホッとしております。
御紹介いただいた大工さん。
お仕事を当店に任せて頂いた御施主様。
おかげさまで、新たな発見・勉強をする事ができました。
この度は誠に有り難うございました。
奈良県で畳を頼むなら、南たたみ店にお任せ下さい
南たたみ店 奈良県吉野郡下市町下市2345番地
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