9月30日。
本日も新調畳の施工でした。
本日は畳表に付いて少し説明をいたします。
上の写真は、熊本県の前橋勝さんのイ草です。
品種は『ひのみどり』
(前橋さんは平成23年に農林水産大臣賞を取っている素晴らしい農家さんであり、織り師さん。
今年の初めに仕事場へお邪魔させていただきました。)
同じ田んぼで取れたイ草ですが、
刈り取り、泥染め、乾燥をした後、イ草を選別した後のイ草です。
右から、1番草〜5番草の順に並んでいます。
ザックリとした説明ですが、1番草で織られた畳表が高級品で、
以下、2・3・4・5番草と順位付けされます。
(詳しい説明については、今後ホームページにて掲載予定です)
写真でも分かるように、一番草は一番長く育ったイ草のみを選別したもので、
長さだけでなく、実入りも充実していて
畳表に仕上げた時の耐久性も良いとされています。
当然、収穫量も少なくて価格も高くなります。
5番草になると新芽と古芽(この説明も今後のホームページにて)が入り混じり、
見た目も耐久性も悪くなります。
つまり、同じ生産者さんの畳表でも、何番草を使っているかによって、
価格は大きく変わる訳です。
さらに、5番草以下の畳表もあります。
もし畳屋さんを探している場合、
『国産畳表〇〇〇〇円』とある時は
どの農家さんの、何番草のイ草なのか?
さらに品種は? と質問して
返答できる畳屋さんを選ぶと、きっと良い買い物が出来ますよ。
『国産畳にこだわってます!』と言っている畳屋さんなら
当たり前に返答出来るはず・・・ですからね。
※ ちなみにウチの親父様は昔の職人なので、品種に詳しくありません・・
当店にお問い合わせの場合は、三代目の私をご指名くださいませ。
さて、本日の施工です。
今回使用している畳表は、熊本県産畳表
中村正三・公俊さん親子が織り上げた
『夕凪』本間サイズの麻綿W、2番草です。
(ちなみに昨年仕入れた中村さんの25年草の夕凪は、1番と2番の違いがほとんどありませんでした・・。
つまり2番が超お買い得だったわけです。)
畳表にこだわると、お得な仕入れが出来る訳です。
モチロン、良い物を安く仕入れる事が出来ると、お客様にその分を還元で来る訳ですね。
今年も、一年間通して仕入れるメイン農家さんを選ぶ時期が近づいてきました。
(7月には刈取りが終わっているのですが、気温が低い時期に織った畳表でないと、そのイ草の本来の姿が分からない為)
近年は中村さんの畳表を続けてメインに使用させて頂いていますが、
今年はどの農家さんのィ草の出来が良いのか?
すでに候補は数件あるのですが、
これから現物を見て決めて行きたいと思っております。
奈良県で畳を頼むなら、南たたみ店にお任せください
南たたみ店 奈良県吉野郡下市町下市2345番地
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お問い合わせ、お待ちしております。