2月11日。
2月8日から10日の3日間、日本一のイ草の産地である
熊本県へ行っておりました。
初日の8日は、普段お世話になっている農家さんの所へ
ご機嫌伺いと今年の畳表(ござ)の出来具合のチェックです。
皆さん私と同年代の農家さん。お元気そうで何よりでした。
畳表は、森崎さんと田島さんが品種を変えられたのですが、
品質は今までの物と比べても特に問題はなさそう
今年もイイ感じの畳表が仕入れられそうです。
続いては新たな取り組みに挑戦し始めた農家さんの所へ
こちらは上本修久さん
お茶室対応の64目の畳表を織られております。
昨年より、イ草生産農家の後継者不足解消対策として
泥染めを行わない【 無染土表 】の生産に取り掛かられたようなので
お話を聞かせて頂きに行ってまいりました。
イ草を刈り取った後、泥染めという工程を行う事により
写真左のようなイ草になります。
泥染めを行う事により、刈取り後の乾燥がし易く、畳表独特の良い香りが出て
尚且つ、退色が緩やかになるので管理がし易いのです。
その一方で、イ草の表面には泥が付いているので、
農家さんの仕事場は年中ホコリだらけ。決して良い環境だとは言えません
正直なところ、イ草農家さん以外の方なら
半日立っているだけでしんどくなるような劣悪な環境です。
そして、写真右が無染土原料です。
コチラは泥染めを行わないので 作業工程が少なくなり、泥を買うコストも削減されます。
仕事場も泥埃が全然たたず とてもクリーンで体に優しい環境になるそうです。
しかしながら、刈り取ったイ草を乾燥させるのがとても難しく 時間もかかり
乾燥後のイ草を畳表に仕上げるにも とんでもない技術が必要とされるそうです。
また、仕上った畳表は退色が早く 見た目が良くない上に
価格も泥染め畳表の約1,5倍位するのです。
そんな、作るのも売るのも難しい無染土畳表の生産に挑戦する上本さん
少しでも農家さんの後継者不足を食い止める為に
自らが若手農家さんの先頭を切って 先輩の農家さんより無染土表の技術を習い
農家さんの為、畳屋の為、消費者様の為に日々研究されているようです。
素晴らしい事です
自分も負けずに頑張らないとな・・・
さて、本日のお仕事。
出張の疲れも残っているので、本日はゆっくり休みたい所ですが、
お待ち頂いているお客様にご迷惑を掛けぬように
張り切ってお仕事に励みます。
午前中に隣町の大淀町へ表替えの打ち合わせに
約10年ほど前に裏返しをさせて頂いたお客様よりのお問い合わせでした。
よく使う部分のゴザに穴があき始めたので、今回は表替えにて施工させて頂ける事になりました。
お部屋は6畳。 当店自慢の熊本県産畳表を使っての施工となります。
先にお話を聞いているお客様の内、急ぎの2件のお仕事を完成させてから
お仕事に取り掛からせて頂きますね。
午後からは 溜まっていた事務仕事。
明日もお仕事頑張るぞ!
奈良県で畳を頼むなら、南たたみ店にお任せください
南たたみ店 奈良県吉野郡下市町下市2345番地
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