10月29日、本日は朝から予定通り東大阪まで配達でした。
天気が微妙だったので心配しましたが、
無事に納めてくる事が出来ました。
お部屋の画像は工務店様や施主様の了解を得ていないので、今回はNGです。
帰宅してからは次の新調畳の準備でした。
先に藤原さんの畳表を使用した新調畳の仕上げをしたいのですが、
畳縁がまだ届いていなかったので、
ダイケン和紙畳表の黄金白(本間サイズ)を使用した新調畳の準備に取り掛かりました。
本間サイズで6畳のお部屋です。
先日隣の4畳のお部屋を熊本県、中村さんの麻綿W、夕凪で表替えしたので、
今回も同じイ草で新調畳に・・と思ったのですが、
湿気のわりと多い6畳のお部屋に巨大な箪笥2竿とベットを置く予定
と施主様より聞いていたので、カビの生えにくい和紙の畳をお勧めしました訳です。
『それならフローリングにしたら』
と思ったそこのあなた
大きな間違えですよ!
確かに私も今まではフローリングをお勧めしていたのですが、
やはり足ざわりの悪さや、足元の冷え込み、ごろ寝が出来ない・・・など、
洋間にして後悔をしている方はたくさんいるのです。
そんな訳で、こんな時には和紙の畳表でい草のデメリットを補うのも
一つの手段です。 カラーもたくさんありますしね。
黄金白を使用した新調畳は残業の甲斐もあり、
明日には仕上がりそうです。
さて、ここからは熊本研修その4です。
イ草農家の赤星さんの息子さんに今の農家さんの現状を聞いてみました。
熊本県の農家さんの数は10年前に比べて約10分の1、
では、なぜ農家さんが減ってきているか?
高齢化、儲からない、中国産の輸入、などいろいろ理由がありますが、
その中の一つに
『機械メーカーが機械を作らなくなった』
と言うお話を聞きました。
今は機械が壊れたら在庫や古い機械の部品を取って使いまわしたりしているそうです。
しかし、何年か先にはそれも出来なくなる。
他のメーカーが新しい機械を作ってくれたとしても、今までの価格の少なくとも倍の価格になるそうです。
そうなると補助を受けても農家さんの負担はすごい事に・・・。
植えつけ、刈取り、選別、織り・・・
畳表は機械なくしては出来ない位なのです。(機械があっても大変な仕事ですが)
その機械が無くなる事や金銭的な負担を危惧して後継者に後を継がせない農家さんもいるそうです。
これでは10年先の国産畳表はどうなる事か?
すでに農家さんだけの問題では無いのでは?と考えさせられました。
つづく。