11月13日、本日は朝1番で
20数年前に親父様が納めさせていただいたお客様の所へ
表替えの打ち合わせに行ってきました。
合計38畳。すべて国産畳表でとの事です。
『納期はお前に任せる、別に年を越しても良い』
と言ってもらってます。
しかし、同じするなら、なるべく年内に仕上げて
気持ち良く新年を迎えてもらった方が良いですもんね。
なるべく早く納められるように、出来る限り頑張ります!!
さて本日より待望の、本間サイズ『ひのさらさ』の麻Wを使った
新調畳の製作に取り掛かります。
『ひのさらさ』は熊本県産畳表の最上級ブランド畳表です。
この畳表一枚の仕入れ価格で普通の畳なら作れてしまうほどの物です。
それでは、何が違うのか?自分なりに分析してみました。
草の長さは、やはりかなり長いです。裏毛で約6寸(約18センチ)
品種は『ひのみどり』種なので、元々い草が細く、粒(太さ)ぞろいは良いのですが、
この表はそれ以上に粒が揃っています。
燈心の実入りも良い感じですね。
粒が揃うことにより、い草の肌触りが良く、谷目がピッシリ通っています。
また昨年のイ草で織ってもらったので、
今年の物より根白がかなり少なく
(今年のイ草は長く育ちすぎたため根っこの方に日に当たらず、根元が白い傾向にあります)
端まで色が通っています。
畳表の手持ち感は、い草の使用本数や目方にしては薄く感じます。
普段、当店ではい草の太い『夕凪』や『在来種』を多く取り扱っているので
余計にそう感じますね。
い草の織りは抜群に良いです。い切れ(途中で切れたイ草)は皆無。
若干、畳表を張った時に中だるみはあるものの、
麻Wには良くある事。想定内なので問題なし。
生産者データで調べると
この畳表の生産者の『石村和之さん』
品評会でいろいろな賞を受賞している実績がありました。
納得です。
10月に熊本県へイ草研修に行った時に、
農家さんの大変さや
い草を織る難しさは自分なりに理解してきたつもりなので、
この『ひのさらさ』の価格は妥当だと思えました。
以上、簡単ですが『ひのさらさ』の分析でした。
さて、施工はといいますと・・
なんと!この上等な畳表を付ける畳床は建材Ⅲ型。
いろいろな理由でこうなりました・・・。
理由は書きません。
畳店さんなら『なんでⅢ型やねん、せめて1型にせいや』とつぶやいているかも・・・
当店も立場が逆ならそう言ってますからね。
けど理由があるのです。
仕事はキッチリですよ。
まず、畳の角が丸くならないよう、プラコーナーを当てておきます。
もちろん納まりと仕上がりが良いよう縫いとめておきました。
次に畳表を畳床に縫着するのですが、
畳表の目詰まりが良すぎて、
い草の通りがとても見にくい。大変でした。
ソンナコンナで本日畳表の縫着が出来たのは4枚のみ。(本日は残業無し)
時間が掛かりすぎます。
明日は2軒の配達をしてから今日の続きです。
畳なら、南たたみ店にお任せください。
南たたみ店 奈良県吉野郡下市町下市2345番地
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