いま取り掛かっている新調畳です。
切り込みで時間がかかりました。
切り込みはすべて手縫いなんで、
大きさによっては畳1枚を作るよりも時間がかかるのです。
今回は柱に面取り加工がしていたので
普通の柱の切り込みより手間がいりました。
後はうまく納まれば良しなのです・・・が。
明日には残りの畳もすべて仕上がります
配達が楽しみです。
TEL&FAX 0747-52-9696
〒638-0041 奈良県吉野郡下市町下市2345番地
今回使用している麻Wを使っていて思ったのですが、
香りが違うんです。
畳屋って普段からイ草の香りに包まれているので、
お客様が来店した時に香るイ草の香りが
わからなかったりするなど、
一般の方々よりイ草の香りに鈍感になっている
もんなんです。
(ひょっとしたら私だけかもしれませんが・・・)
それが、今回の畳表の香りは何か違うんです。
とても良い香りなんです。
イ草は少し寝かせると、
ちょっと酸味がかった香りがする品種もあるのですが、
そのような香りではありません。
もちろん粗悪な中国産のような嫌な臭いでもないです。
気のせいかと問屋さんに聞くと、
問屋さんも少し違うと感じてたようです。
草の量か?品種の違いか?染土の違いか?
はたまた、ただの気のせいか?
私も勉強しなければいけない事が
まだまだまだまだ
あるようです。
イ草・・・なかなか奥が深いですなぁ。
本日は午前より京都で行われている
畳の機械の展示会にいってきました。
正直なところ、機械の展示会などはどうでも良く
一緒に見学に行く3人の畳屋さんと、
お話をしたい!とゆうのが目的であり、
本心なのですが・・・。
この3人の方は畳屋の先輩方で、
みんなとても前向きな方で
話を聞かせていただくだけで、
コチラも心が奮い立たされ、自然と頑張ろうと思えてくる。
そんな感じの方々なのです。
展示会が終わった後、小さなお好み焼き屋さんで
4人で3時間近くも畳の話で盛り上がり、
近いうちにまた会おうと約束をして
帰宅いたしました。
ようやく本日より新しい現場の作業にとりかかれました。
みやはら表、麻綿W、品種:夕凪です。
生産者は鉄島敬一、京子さん夫婦です。
新調畳です。
前にも書きましたが、少しイ草は太めです。
見た目はイ草の細い『ひのみどり』の方が
圧倒的にキレイなのですが、
常用使用での耐久性は断然コチラ『夕凪』の方が
あると確信して、『夕凪』または『在来種』
を指定して仕入れております。
今回の現場は標準サイズより幅が
1間半(畳1,5枚)で4寸5分(約13,5㎝)
大きいお部屋です。
建材床を使用しないと藁床では幅が足りません。
畳表も10畳連続の物を使用して、
少し大きめに裁断します。
裁断した後をそのままにしておくと良くないので、
写真のように端を糸で止めておきます。
余談ですが、最近よそ様がした畳の表替えを上げてくると
この作業をしていない畳屋さんが多すぎますよ。
畳屋のみなさん、キッチリ止めておきましょうね。