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特殊な仕事

『ひのさくら』を使った表替え(施工途中その2)

12月10日、昨日の続きで『ひのさくら』を使った表替えです。

本日は畳表の縫着から、次の段階の畳縁の縫着へ進みました。

白大紋の縫着
使用した畳縁は、白の大紋。
良く言う高麗縁ってやつです。

紋縁の施工は普通の畳縁と違い、とても手間がかかります。
まず、最低条件として紋を綺麗に出す事。
次に畳を納めた時に紋が揃っている事。

簡単そうですが、これがナカナカ大変なのです。
特に表替えの場合はなおさらで、
前回が他店の仕事の場合は、
手直しだけで
新調畳の倍以上の手間と時間がかかります。

7尺の長さの紋縁の畳
しかも、今回の畳は長さが7尺オーバーのロング畳。
ギリギリ機械縫着が出来る長さでした。
時間がある時なら手縫いで施工してもオモシロイかも・・
ですが、
今は機械が使えて一安心です。

長い畳

白大紋と、ひのさくら
時間がかかりましたが、
なんとかイイ感じに仕上がりました。
後2日もあれば残りの畳も仕上がりそうです。

ちなみに機械が使えても、
古い畳床に『ひのさくら』クラスの地のある畳表を付けて
ここまでキレイに紋を出すには

それなりに技術がいる訳なんですョ。(チョット自慢です)

後は納めた時の紋の揃い具合だけなのですが・・・

配達が楽しみです。

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『ひのさくら』を使った表替え(施工途中その1)。

12月9日、本日は先日にお預かりした
教会の畳15畳の表替えに取り掛かりました。

おそらく40年以上使用している畳床です。
40年以上前のワラ床
元々は別の畳屋さんが納めていた畳なので、
どれ位の修繕の手間が掛かるか予想できません。
ちなみに上の写真は畳の裏側です。

さて、施工開始です。
まず、畳表をめくり色々チェックをします。

畳の框
定規を畳の框に当てて、框が真っ直ぐ通っているかをチェック。
畳の框の凹み
案の定、畳の端の方で凹んでいるようで、畳と定規の間に隙間があり、
下の床板が見えています。
このまま畳表を縫着すると、畳を納めた時に隙間が出来るので、
修繕します。
また、畳床がかなり傷んでいますので、
今回使用する『ひのさくら』のような地の厚い畳表を張ると
畳床が負けて縮むので、その分も計算して
畳床に当て物をしておきます。

修繕後の畳の框
そんでもって、修繕して畳表を縫着したのが上の写真です。
先ほどの隙間も消えてイイ感じです。

このような修繕が15畳すべての畳に有り、
本日、22時過ぎまで約13時間かかり、
畳表を縫着出来た枚数は10畳のみ。

ものすごく時間がかかる大変な仕事ですが、
すべて納品した時に結果として出てきますので
焦らず集中して仕上げていきます。

明日は残りの5畳の畳表を縫着して、
今回の仕事の見せ場、
白大紋の畳縁の縫着に取り掛かります。

明日は本日以上に集中力のいる仕事で大変なのです・・・
が、
職人の腕の見せ所でもあります。

明日も、施工途中の写真を載せますので、
よろしければ明日も見て下さいね。

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二畳台仕上がりました。

10月20日、日曜日ですが、本日もお仕事でした。
昨日、途中で置いていた二畳台の仕上げです。
曲げ針と二畳台
曲げ針を使用して上敷きと土台の部分を合わせて縫い合わせます。

白中紋二畳台
仕上りました。

白中紋二畳台
角と側面です。

白中紋二畳台の裏面
裏面です。裏面の角の紋までキレイに出すのは
なかなか難しいです。
まだまだ修行が足りません。反省。

午後からは次の新調畳12畳にかかりました。

本間サイズ『ひのさやか』
先日に用意していた 熊本県産龍峯表、本間サイズ、
山下一久さん生産『ひのさやか』麻綿Wを使用します。

来週は熊本県へ畳表の研修に行ってきます。
産地で農家さんのお話を直接聞き、
まだまだ知らないイ草のコアな情報まで
勉強出来るようにします。

白中紋2方縁二畳台。

10月19日、本日はいつもに増して
気を使う仕事ばかりでした。

ダイケン和紙畳表栗色
まずはダイケン和紙畳表栗色を使用した
新調畳4畳の仕上げです。
4畳を並べて敷くと、なかなかの物です。

次は白中紋2方縁二畳台です。
白中紋2方縁二畳台

白中紋2方縁二畳台
まだ側面を閉じていないので完成ではありませんが、
こちらもイイ感じに仕上がりそうです。

次も同じく白中紋を使用した新調畳。
コチラは普通の厚みです。
紋縁を使用した新調畳

本日は手縫いの比率が高い仕事や
加工しにくい材料の仕事ばかりでした。

熊本県産メセキ表の縁なし畳です。

昨日載せ忘れた、
本間サイズ6畳縁なし畳の写真です。
せっかく施主様に了解を得ていたのに
うっかり載せ忘れていました。
国産メセキ表使用、6畳縁なし畳

縁なし畳の出合い
出合いも十字がキッチリ出てイイ感じでした。

さて、本日より急きょ取り掛かっている現場の畳表です。
熊本県産麻Wを使用した、かなり上等な製品です。
なんでも、土曜日に大切なお客様が
来られるみたいなので、
金曜日には納めてほしいとの依頼です。

熊本県産麻W 在来種

熊本県産麻W 在来種、角判付き 

熊本県産麻W 在来種です。
生産者さんの表示や、QRコード付きのコヨリ
などは残念ながら付いていないのですが、
イ草の質、香り、信頼できる問屋さん、
などからして間違いなく熊本県産です!

艶のある、モリモリした畳表です。
かなり良い畳が出来そうな予感です♪

縁なし畳製作中です。

昨日の続きで6畳の縁なし畳を製作です。
畳表は昨日紹介した
熊本県産メセキ表を使用いたします。
6畳なので半畳12枚を市松敷きにして納める訳です。

縁なし畳の難しい所は、
何と言っても『い草の曲げ』なのです。
縁付きの畳で言う所の、『縁の部分』
縁を付けずにい草を曲げるのです。

通常、水を霧吹きなどで吹きかけ
い草を湿らせてから時間をかけて曲げるのですが、
中国産のい草などの粘りの無いパサパサの草だと
十分に注意しないと、曲げたい草の角が割れてしまう事があるのです。
他店ではい草を曲げやすくするために、
薬品を使っている所もあるみたいですが、
当店では水のみで曲げるので、
とても時間がかかります。

しかし、今回使用した熊本県産い草はしなやかで粘りも有り、
とても曲げやすく、い草の割れなどの心配も
ほとんど有りませんでした。

イ草の縁なし畳

半畳イ草縁なし畳

明日も縁なし畳の製作の続きです。
施主様より、敷き込み後の写真を使って良いと

了解を得られていますので、
後日、配達後に画像をアップいたします。