1月20日。 本日は昨年末よりお待ちいただいていた
香芝市のお客様の所へ表替え6畳をお預かりに行ってきました。
朝9時に伺うお約束だったので、
仕事場を少し早く出て、先に工務店様より依頼されていた、
同じく香芝市の新築現場へ
新調畳6畳の配達へ行ってきました。
こちらは工務店様の了解を得ていないので、
敷き込んだ画像はありませんが、キレイに納まりました。
その後、表替えをお預かりに行ったのですが、
今回の表替えは、いつもの畳より厚みが薄く、15ミリしかありません。
6畳分で普通の厚みの畳、約1畳半分位の厚みしかありません。
この厚みになると、表替えをするのは非常に難しくなります。
まず畳床の状態です。
今回の場合、下見の段階では現状の畳の施工状態も良く、
キッチリした仕事をしていたので安心していたのですが、
いざ持ち帰り、糸を解いてみると・・・・・
上の写真のような有様です。
上の写真は畳床の『かまち』と呼ばれる部分、
なるべく畳床が崩れないように糸を解いたのですが、
予想以上の状態の悪さでした。
糸を解いた時には、畳床の状態の悪さに新調畳にしようかと思ったのですが、
ここは畳屋の腕の見せ所! と自分に言い聞かせ、
なんとか表替えでやってのけました。
まず、畳表の縫着です。
ここまで畳床がボロボロだと、
畳床を修繕しても当店の機械で縫っては針が太すぎる為、
薄い畳床に負担がかかりすぎます。
ならば、手縫いで縫えば良い訳で、
ひと針ひと針、慎重に縫ってゆきました。
畳表を張るのにも、
張りすぎると畳床が反りますし、張りが足りないと畳表が波打ちます。
ここにも細心の注意を払いました。
畳表を張り終え、次は畳縁の縫着です。
今回、お客様に選んでいただいた畳縁はコチラ。
畳縁の縫着も、いつもの機械の仕様から調整し直しての縫着です。
こちらは機械縫いでも大丈夫です。
キレイに仕上がりました。
15ミリと非常に薄い畳なので、細心の注意を払い
ホッチキスなどの針は一切使わずに仕上げました。
それではビフォアー&アフターです。
↑ こちら表替え前。
↑ 表替え後です。
一晩お預かりしても大丈夫と言って頂いていたのですが、
いつも施主様が常用しているお部屋です。
冬の寒い時期、畳が無いと想像以上にお部屋が冷えるので、
少し遅い時間になりましたが、なんとか本日中に納める事が出来ました。
ちなみに、今回使用した畳表は
安心・安全の熊本ブランド畳表『夕凪』、五八サイズの糸引き表。
生産者は赤星睦生さんでした。
畳の事なら、南たたみ店にお任せ下さい。
南たたみ店 奈良県吉野郡下市町下市2345番地
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