只今、特大がっちりマンデーなるテレビ番組を見ていたら、
熊本県の特集で熊本県のイ草の特集をしていたので、
見ていると少し気になる事が・・・
畳屋さんが出ていて、畳の目のりに付いて説明していたのですが、
少し間違っているのでは?
番組では畳の目のりの比較をする映像が流れていたのですが、
お部屋の真ん中の畳の目のりと、敷居ぎわの畳の目のりを
比較するのはチョット違うのでは?
確かに目のりを乗せるのは大事な事です、
特に上前(お部屋の中心側の畳縁が付いている部分)は
必ず目のりを乗せる必要があります。
が、おそらく今主流の採寸方法で寸法を取って
大部分の畳屋さんが使用している機械で畳を作ると
敷居ぎわでキッチリ目のりが乗る事はなかなか無いはずです。
畳を隙間なく作れば作るほどです。
なぜなら、敷居が反っていたり、柱があったり、
部屋に歪みがあったり、
などと、お部屋には『くせ』とゆうものがあるからです。
例えば1畳の畳の敷居際の真ん中の所で
3分(約9ミリ)湾曲していたとします。
こんな場合、縁の幅を一定にすると
どうしても目のりは乗らないはずです。
畳縁の幅を真ん中にいくにつれ、
3分(9ミリ)広くすれば目のりは乗りますが、
決して美しくはありません。
放送を見ていると、下前(敷居際の畳縁が付いた部分)でも
畳の目のりを乗せる事が出来ないと
腕の悪い職人のような感じに聞こえたので
少し気分が悪くなりました。
お部屋に歪みがある場合などは
必ずしも下前で目のりが乗る訳ではありません。
(上前は目のりが乗ります)
そこの所を理解していただければ幸いです。