奈良の畳屋日記

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奈良県畳組合にて四天付き拝敷を造る勉強会でした

11月28日

 

この週末、土曜・日曜日は、

店主の所属する奈良県畳組合の勉強会でした。

 

今回のテーマは、

【四天付き拝敷】

の製作。

 

 

四天付き拝敷とは、禅宗(おもに曹洞宗・臨済宗・黄檗宗)のお寺さんで使われる敷物で、

四隅に四神を意味する四天を付けた拝敷のことです。

 

四天とは四天王のことで、東西南北を守護する四神のことで、

東に持国天王(治国安民)
西に広目天王(千里眼)
南に増長天王(万物の生と知識を生み出す神)
北に毘沙門天王(鎮護国家・心願成就)

を表しております。

 

四天付き拝敷は、

畳屋さんなら誰でも作れる などと言うことは無い

製作するのに 超絶に特殊な技術を要する畳です。

年末の忙しい時期ではありますが、

何とか日程を調整して、しっかり勉強してまいりました。

 

 

 


使用する高麗縁を裁断。

それぞれに適切な使用場所を決めております。

 

 


四方に付ける紋の数は、基本、7・5・3紋で表します。

これは人生における厄年を表す数字で、それを払うために四天を付けます。

 

 

まる2日間かけて完成。

 

 

普段することの無い作業と新しく覚える技術に

心も体もクタクタになりましたが、

 

とても充実した2日間でした。

 

 

 

奈良県で畳を頼むなら、南たたみ店にお任せ下さい
南たたみ店 奈良県吉野郡下市町下市2345番地
0747-52-9696
お問い合わせ、お待ちしております。

高市郡高取町にて3畳間の畳替えです

11月25日

 

午前中は、高取町のお客様と打ち合わせです。

 

昨日のお問い合わせの際、
なるべく早く畳を入れて欲しいとのことでした。

年末の繁忙期、

早急に御見積りしないと予定日に間に合いませんので、

何とか日程調整をして、午前中にお伺いする事に。

 

 

今回は、3畳のお部屋。

 

御見積りも順調に進んだので、

本日夕方、もしくは明日の午前中の納品を目指し

段取りを進めて行く事に決めました。

 

 

 


今回の使用材料。

畳表は外国産畳表。畳床は建材畳床2層タイプです。

 

 

 


急ぎのお仕事でも、決して手は抜かず。

細かな段差や歪みもキッチリ調整しております。

 

 

 


仕上がりの美しさを左右する、畳縁の角の仕上げも丁寧に。

 

 

 


今回の仕上がりもイイ感じ。

いつもながら、お値段以上の仕上がりです。

 

 

 


コチラは畳の裏面。

お客様には見えない所の仕上げもバッチリです。

 

 

夕方には畳は完成。

明日には納めさせて頂きますね。

 

 

 

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吉野郡大淀町にて6畳間の畳替え その②

11月24日

 

昨日に引き続き、

大淀町のお客様より御注文頂いた畳替えの製作です。

 

今回は6畳×2間の畳替え。

本日は、

昨日の納品後にお預りしてきた残りの6畳間を仕上げて納品します。

 

朝から嫁様と2人でお仕事。

ちなみに、嫁様の担当は、古い部材の解体と畳の掃除。

主要な製作は店主の担当となります。

 

 

 


今回の畳、先に納めたお部屋も含めて

全体的に畳縁の所が盛り上がっておりました。

 

原因は厚み調整の部材が厚すぎた事によるもの。

 

 

なので、

分厚すぎる調整材を撤去して、少し薄めの物へと交換。

これでエエ塩梅になります。

 

 

昨日に畳を預かっていたおかげで、

お昼過ぎには全て完成。

納品させて頂きました。

 

 

 


少しピンボケですが、全体画像です。

 

 

 


コチラもピンボケ。 寸法はバッチリです。

デジカメ、そろそろ限界かな。

 

 


使用している畳表は、昨日の物と同じ

熊本県産畳表 中山誠一さんの【風月・本間1番草】です。

 

 

 



柱の微妙な段差もバッチリ取れております。

 

 

今回も隅々までバッチリ綺麗に納まりました。

 

 

また宜しければ、
床の間の薄縁や2階のお部屋も畳替えの際にもお声掛け下さいね。

 

 

この度は、数ある畳屋の中から、
南たたみ店を御指名頂き誠に有り難うございました。

 

 

 

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吉野郡大淀町にて6畳間の畳替え 朝預かり夕方納めの即日納品です

11月23日

 

新嘗祭の日でもあり、勤労感謝の日でもある本日、

毎日食べられること、お仕事があることに感謝しつつ

本日も畳造りに励んでおりました。

 

本日のお仕事は

少し前に御注文頂いていた

大淀町のお客様の6畳間×2部屋の畳張り替え工事です。

 

「年内なら、いつでもいいよ」

とのお言葉に甘えて、

少しお待ち頂き本日の施工となりました。

 

 



今回、使用する畳表は、熊本県産畳表。

中山誠一さんの【風月・本間1番草】 

品種は涼風、経糸は麻と綿糸の二本芯、通称・麻綿Wです。

 

 

 

 
お預りしてきた畳は、30年以上使用された畳です。

 

 


初期の頃の建材畳床。

今では新畳と言えば、このような畳床が主流となりましたが、

当時は、藁の畳床から建材の畳床への切り替わりの時期、

建材畳床が普及し始めた頃ですね。

 



今回のお部屋は関東間(五八間)サイズの畳でした。

使用する畳表は、関東間(五八間)サイズの畳表より

長くて上質なイ草で織られた関西間(本間)サイズの畳表。

 

有効幅が広く、上質な関西間(本間)サイズの畳表の

両端から2目ほど内側を使用して

美しく丈夫な畳へと仕上げてゆきます。

 

 


今回の畳は、隙間だけで無く

寸法のキツい所もあったので、畳の芯材の余分な所を裁断。

余分なところを切ってあげることで

畳がスッキリと納まるはずです。

 


モリモリで力強い畳表と白梅柄の畳縁。

お昼休憩もキャンセルで仕上げた甲斐もあり

暗くなるまでに畳は完成。 

納品させて頂きました。

 

 


入れ替え前の畳です。

今回もお客様のご厚意により、お部屋に納めた畳の写真を掲載いたします。

30年以上使用した建材畳床でも、

畳の状態さえよければ、十分に張り替え工事できる!

って事をご確認下さい。

 

 

 


入れ替え後の畳です。

 

 


いつもながら良い艶の畳です。


隙間が空いていた所も・・・

 


キッチリ隙間なく仕上りました。

 

 


柱の細かな段差などもキッチリ仕上っております。

 

 

明日も引き続き、お隣のお部屋の畳替え。

コチラもキッチリ仕上げますので

どうぞ宜しくお願いいたします。。

 

 

 

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2021年11月23日 | カテゴリー : 畳屋ブログ | 投稿者 : よしはるみなみ

吉野町のお客様より和紙の畳表で仕上げる縁なし畳の御注文です

11月22日

 

少し前から 少しずつ仕上げに取り掛かっている

吉野町のお客様より御注文頂いた

縁なし畳、半畳11枚(6畳、12枚のうち堀コタツの半畳分を抜いた11枚)の製作です。

 


使用する畳表は、和紙の畳表

ダイケン健やかおもて 清流・黄金色です。

 

 

 


芯材に使う畳床は、建材畳床の3層タイプ。

畳仕上がり60ミリの物。

畳の寸法に合わせて、四方を裁断。

畳は敷き込み時に納めやすいよう、下の方へ少し勾配を付けてカットしております。

 

 

 

畳表の幅方向を折り曲げつつ

先ほど裁断した芯材に畳表を縫着。

 

 

 


折り曲げた畳表の幅方向も

芯材との空間が出来るだけ生じないように

慎重に丁寧に縫い仕上げてゆきます。

 


完成です。

 

 

 


仕上った畳を2枚並べました。

片側の畳を90度回転させると、写真のように畳の色合いが大きく変わって見えます。

これは、畳表に当たる光による錯覚なのですが、

この色合いの変化を利用して、縦横交互に畳を敷き詰め、

市松色に見える畳のお部屋へと仕上げてゆきます。

 

 

 

 


納品まで少し余裕がありますが、

本日、全て完成しました。

 

お約束した納品日まで

今しばらくお預りしておきますので、

楽しみにお待ち下さいね。

 

 

 

 

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