奈良の畳屋日記
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下市町にて即日納めの畳替え 4畳
9月17日
3連休の週末も なんだかんだで お仕事でした。
昨日は 奈良県畳組合の講習会に 講師サポートとして出席
帰宅後には 本日に取り掛かる
下市町のお客様の畳替えの準備をしておきました。
使用する畳表は 熊本県産
生産者は 田島功一朗さんです。
真ん中あたりに見える紺色の麻糸が 熊本県証糸です。
そして本日、 朝一番から畳をお預り 施工開始です。
既存の畳の芯材はそのまま、ゴザと縁を新品に交換する作業です。
畳床は ワラの間に断熱材を挟んだ 通称【ワラサンド】でした。
おそらく30年以上使っているので
よく使っている部分の断熱材は
かなりヘタっておりましたが、幸いにも何とか修繕して使えるレベルでした。
続いて 畳縁の縫着です。
間に合うように 出来るだけ早く仕上げたいので
嫁様に掃除などを手伝ってもらいながらの作業でした。
今回のお客様、 これまで使っていた 菊菱柄の畳縁から
思い切って 明るいアーガイル柄の畳縁に変更されました。
今回もお客さんの御厚意により お部屋の畳の写真を掲載させて頂きます。
明るく生まれ変わったお部屋を どうぞご覧下さい。
奈良県で畳を頼むなら、南たたみ店にお任せください
南たたみ店 奈良県吉野郡下市町下市2345番地
0747-52-9696
お問い合わせ、お待ちしております。
リュウビン表を使った床の間の薄縁 板張り仕上げ
9月15日
先日より取り掛かっていた
とある現場の 国産畳表を使った新調畳12畳の仕上げです。
今回は もう一部屋の6畳間の製作です。
そんでもって 完成です。
使っている畳表は 先の6畳間と同様に
熊本県産イ草100%使用の国産品ですよ~。
続いては
来週より取り掛かる現場の 床の間薄縁の張替えです。
スノコのような板に 仕上げた薄縁を縫い止める技法で仕上げていました。
板に張って仕上げた薄縁を 床の間の床框の向こうへ落とし込み完成!
となる訳ですね。
初めから黄金色をした畳表です。
天日干しと水洗いを繰り返して
あえて黄金色にしたイ草を使って織られております。
ものすごく 手間を掛けられて 仕上がった畳表なんですよ~。
通常の畳表と比べ 畳の目が広いのも特徴の1つです。
初めから日焼けしたゴザですが、
長年使った物と比べると こんな感じ。
やっぱり 新品はキレイですね。
このように ゴザの端と端では 1センチほど広さが違っておりました。
菊立涌という 大昔からある格式の高い文様です。
時間の都合で 仕上げは明日以降に。
板の修正加工や ゴザの仕上げなど
全て手作業でキッチリ仕上げます!
奈良県で畳を頼むなら、南たたみ店にお任せください
南たたみ店 奈良県吉野郡下市町下市2345番地
0747-52-9696
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香りの少ない天然イ草を使った畳
9月14日
来週より取り掛かる 表替え&新調畳に使う畳表の準備です。
今回のお客様は 畳の香りが苦手なお客様です。
使用するのは 無染土畳表 という
泥染めをしていない畳表。
泥染め? 何の事?
と思われるお客様も 沢山いらっしゃると思いますので
少し説明を。
畳表の原料である イ草は 刈り取ったあと
水洗いをし 染土という 天然の泥を溶かした泥水の中に浸します。
その後 イ草は乾燥機で乾燥させて水分を飛ばし、
しばらく寝かした後 畳表として製織されるのですが、
イ草は 泥水に浸す事により 表面から内部にまで 染土が浸透いたします。
イ草に染土を浸透させた後、乾燥機で乾燥させる
そうすると
イ草の葉緑素は壊れにくくなり、
畳表としての鮮やかな色合いが 長く保たれるようになります。
それと同時に、なぜか イ草に爽やかな香りが生まれるのです。
多くのお客様は この 畳表特有の 爽やかな香りが大好きなのですが、
中には この香がダメ って方もいらっしゃいます。
今回のお客様も 香りがダメなお客様です。
でも、香りが無くても 人工的に作られた 建材の畳表は使いたくない・・・
そこで お勧めなのが
今回使用する 無染土畳表 です。
染土に浸していないので イ草本来の香りしかしません
(干し草のような 少し甘い香りです←個人差アリ)
また 泥染めをしていないイ草は 泥染めをしたイ草に比べ
カビが生えにくい とも言われております(全く生えない訳ではありません)
イ草を泥染めしないのなら
その分の生産工程が 短縮されるので
手間が掛からず 作りやすいのでは? 価格も安くなるのでは?
と思われがちですが、
泥染めをしていないイ草は 乾燥時の温度管理が非常に難しく
(泥がイ草に浸透していると イ草が均一に乾燥するのですが・・・)
化粧となる泥が付いていない為
泥染めすれば 分からなくなるような 見た目の悪いイ草が
非常に目立つようになります。
その為、製織前のイ草の選別 製織後の製品の仕上げに
普通の畳表の 何倍もの時間を費やす事となるのです。
〇 普段以上にイ草の選別をする=ロスが多くなる=仕上がり枚数が減る
〇 製織後の畳表の仕上げに時間が掛かる=生産性が悪くなる
〇 香りが少ない=一般受けしない=売れない
それ故に、無染土畳表の生産者は 全国でも ほんの数名
畳表の流通量も極端に少ないのです = 価格が高い
それ故に 一般の方々には 存在がほとんど知られておらず
畳業界でも普及してゆかないのが 現状なのです。
(畳屋ですら その存在すら知らない方が 沢山います)
当店では
『 畳の香りが苦手、でも天然イ草の畳は大好き 』
なんて方達のご要望に応えれるよう
香りの少ない 無染土畳表も 積極的に取り扱っております。
気になる御客様、 お気軽にお問い合わせ下さいね。
奈良県で畳を頼むなら、南たたみ店にお任せください
南たたみ店 奈良県吉野郡下市町下市2345番地
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とある工務店様より依頼いただいた新調畳12畳の製作
9月12日
先日の台風以降 天気が定まらず
お聞きしているお仕事が 思うように進まず 気が滅入っている今日この頃です。
ここ数日は
先のお仕事の打ち合わせや
ご注文頂いていた 特注のミニ畳の製作や
とある工務店様より御注文頂いた
新調畳の製作などに励んでおりました。
品種は ひのみどり種です。
1部屋目は コチラの紅梅の畳縁です。
イイ感じに仕上がっております。
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とある神社さまより ご注文頂いた特別注文の上敷き
9月6日
先日に納品させて頂いた
とある神社さまより ご注文頂いた 特別注文の上敷きです。
白中紋の高麗縁を付けた 8畳の上敷きが2セット。
通常の上敷きと違い 作るのに とても手間と時間の掛かる上敷きです。
コチラの上敷き、
今月の中頃に 東京のとある場所にて
2千人ほどの お客様の前で
巫女さんが舞いを奉納される時に使われるそうです。
続いては 黒滝村のお客様の新調畳の製作。
なのですが、 その前に・・・
台風21号の接近により
消防団より召集が掛かり 出動でした。
長年 お仕事が出来ているのも 地域の皆様のおかげ。
私に出来る事など知れていますが、
有事の際には 地域の皆様の為に 微力ながら貢献させて頂いております。
そんでもって、翌日は停電の為 仕事が出来ず・・・
で
本日より 製作開始です。
今回は6畳間が2部屋。
使用する 畳表はどちらも国産畳表なのですが、
お部屋の使用頻度や使い方によって
使う畳表のグレードを変えて頂いております。
生産者は 野村和仁さん 本間1番草
経糸は 麻綿W 品種は せとなみ です。
(あまり使わないお部屋なので、 居間のゴザより少しグレードが下の畳表です)
生産者は坂井さん(今回初めて使う農家さん) 経糸は綿糸の2本芯
品種は 涼風 です。
明日は 高知県産のゴザを使った6畳間を仕上げて 完成の予定です。
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