もったいない・・・。

11月5日、本日は朝から採寸1軒、下見1軒でした。

1軒目の採寸は9月28日(日記上は9月29日)に新調畳を納めたお宅です。
追加で6畳2間の新調畳のご注文をいただきました。
今は使っていないお部屋なので古い畳を引き上げて採寸させていただきました。
畳を上げた後畳を上げた後東6畳
畳を上げた後はキッチリ掃除を済ませておきます。
ここで襖をあけて施主様より衝撃の一言が・・・。
水で濡れた畳
『小さい冷蔵庫をチョット置いてたら濡れてしもてん』
まだ納めて1か月チョイしか経ってないのに・・・
もったいない。

施主様が『表替えにして湿気が上がったらいやなので新品にして』
とおっしゃるので、新調にする事に。
どうやら冷凍室の霜が解けたようです。 残念です。

2軒目の下見もこのホームページを作る少し前に
新調畳を納入させていただいたお宅です。
座敷の畳8畳を新調でご注文いただきました。
この度もご注文ありがとうございました。
なるべく早くに取り掛かれるよう頑張ります。

お昼からは昨日の続きの新調畳の製作です。
本日は畳表の縫着が終わり、畳縁の縫着に取り掛かりました。
大宮畳縁 畳縁の縫着
本日も22時まで残業をし、何とか10畳仕上げました。
残り4畳を明日仕上げ、配達と残りの6畳の採寸が出来れば良いのですが。

年末まで大忙しですが、明日も頑張ります。

最近、風邪が流行ってきているようなので、
皆さん気を付けてくださいね。

2013年11月6日 | カテゴリー : 畳屋ブログ | 投稿者 : よしはるみなみ

間一髪でした。

11月4日、朝から天気悪し。
ラジオの天気予報では雨の後気温が下がるとの事。
昨日仕上げた新調畳のお部屋には現在畳が無いので、
出来れば雨の合間を見て、配達が出来ればよいのですが・・・。

少し天気が落ち着いたのはお昼頃、
時折晴れ間も見えたので施主様へ連絡を入れ配達へGOです。
畳と軽トラ
施主様の所へ着き畳を納めていると空が暗くなってきました。
最後の畳を納める終わる頃にポツリポツリと降ってきました。
ギリギリセーフ。
と思ったのも束の間、3軒隣のお宅の床の間の薄縁を積んだままでした。
慌てて走って持っていきました。
念の為に配達時にシッカリ養生をしていたので
薄縁自体は全く濡れていませんでした。
良かった。

さて畳の方は相変わらずバッチリ、キッチリ、納まりました。
座敷8畳6畳

次は3軒隣のお宅の薄縁です。
床の間の床板
すでに古い薄縁は施主様がめくっていました。
錆びた釘が抜けずに刺さったままです。
床の間の錆びた釘
出来る限り抜きましたが錆びているので抜けない物も。
抜けなかった釘は金づちで打ち付けておきました。
その後綺麗に掃除をし、納めてきました。
赤リュウビン床の間薄縁
錆びた釘が見えているだけで
せっかくの床の間が台無しになりますもんね。
施主様にも綺麗になったと喜んでいただけました。

帰宅してからは昨日用意していた新調畳の製作です。

産地偽装が話題になっている昨今、
本日は簡単に熊本県産の畳表を見分ける方法を教えちゃいます。

まずは生産者シール
熊本県産畳表の生産者番号
外して付け替える事も出来るのであまりよくありません。
問屋さんの話ではこのシールは農家さんが在庫で持っている物のみで終了になるようです。

次はQRコード付きのタグ
熊本県産畳表QRコード熊本県産畳表QRコードタグ
コチラは生産者の情報がわかるQRコード付きのタグです。
畳表に織り込まれております。
ただ、まだ産地で付属が徹底されていないのと、
何枚に1枚付けるかも農家さんによって違うなど課題がたくさんあります。
なお、このタグは無着色の畳表にしか付けれませんので
これが付いていると必然的に無着色の畳表となります。
これが先ほどのシールの代わりになっていきます。

次はちょいとマニアックな判別方法。
県証糸(たぶんこんな字だと思います間違ってたらスミマセン)
熊本県産畳表の県証糸
コチラはその1、一番端の青と黄色の2色の糸。
ただ畳に仕上げると切り落とされることが多いのが難点です。
先日の熊本研修の時に位置を変えるように直接農家さんにお願いしましたが、
場所は糸屋さんが巻いてくるので変えれないとの事。  残念。

熊本県産畳表の麻県証糸
次はその2。真ん中に見える青い糸(分かりにくいですね、すみません)
コチラは麻の県証糸です。コチラも糸屋によって場所は変わりますが、
大抵畳表の真ん中の方に入ってます。

麻引きクラス以上なら必ず入っておりますよ。
(たまに違う色があります。いつかホームページ上で説明します)
畳をあげて傷が付いても目立たない所でい草を割ってさがすと良いでしょう。

いずれにせよ安心して信頼の出来る畳店で施工するのが1番ですね。
ただ畳表市場の約80%が中国産である事をお忘れなく。
当店ならば国産は国産、中国産は中国産と偽りなく説明し、
その施工のすべてを日記にて説明するなどの努力をしております。
モチロン来店しての確認も大歓迎ですョ。

とても綺麗な畳です。

11月3日、日曜日ですが本日もお仕事でした。
朝からは製造。
親父様に床の間の薄縁を作ってもらいつつ、
私は昨日の続きの新調畳の製作です。
床の間の薄縁の製作
床の間に釘などで打ち付けないように、
裏面を畳表で裏打ちをしておきます。
こうすることで、ペラペラのゴザを釘などで止めずに置くだけで良いようになります。

床の間の薄縁、金七宝

床の間の薄縁、赤リュウビン
今回の施主様は赤リュウビン表の大目に金七宝の畳縁を選んでいただけました。
以前に納めていた畳屋さんはゴザを釘で打ち付けて止めているという荒業。
これでは錆びた釘が畳表の端で目立ち、床の間を鑑賞するにはふさわしくありません。
どこの畳屋さんか知りませんが、最近多いんですよねぇ・・・
ハッキリ言って最悪です。
みなさんも自宅に床の間があれば是非一度ゴザの端の方を見て下さい。
畳屋さんの技量と畳に対する思いが、どの程度かわかりますよ。

私は新調畳の製作の間に、明日配達予定だったお客様から連絡があり、
急遽本日配達をする事に。
幸いそれまで降っていた雨もやみ、何とか配達は出来そうなんで行ってまいりました。

新調畳6畳
10月30日に仕上げていた新調畳。
国産(熊本県)畳表、五八サイズ、『ひのはるか』麻綿W
生産者は藤原信義さん。
五八サイズの畳表しか織らない超コダワリの農家さんだそうです。

畳の方は作った自分が言うのもなんですが、
とても綺麗な畳に仕上がりました。
艶があり、入って来る光を反射するように青白く輝いて見えます。
また付けた畳縁もイイ感じ♪
新調畳ひのはるか
(上は製作時の写真です)
この畳縁は施主様の小学1年になる娘さんが決めてくれたそうです。
青と白の矢羽柄で白の中には細かく赤い点が入っていて
見方によっては紫っぽくも見える色合いになります。
小学生なのにいいセンスしてますよネー。

帰宅してからは昨日の続きを仕上げる事が出来ました。

コチラは天気が晴れ次第、明日にでも配達してきます。

続いて、明日からかかる新調畳の準備です。
使用する畳表はコチラ。
中村正三さんの『ひのはるか』
中村正三さんの『ひのはるか』
国産(熊本県産)畳表、本間サイズ、『ひのはるか』
生産者は中村正三さん。
いつもは『夕凪』しか買わない農家さんなのですが、
今年は『ひのはるか』の出来が良いらしいので
購入してみました。
モチロン購入前にはイ草のコシや織り、実の充実度などは確認済みです。

今回のお宅は合計20畳。仕上がりが楽しみです。

2013年11月3日 | カテゴリー : 畳屋ブログ | 投稿者 : よしはるみなみ

10月27日の日記の訂正とお詫び。

10月27日の日記で紹介した。
熊本県産畳表、五八サイズの『ひのはるか』麻綿W、
生産者 藤原さんの畳表ですが、
2番草ではなく1番草でした。
熊本ブランドひのはるか
言い訳になりますが、なぜ間違えたかを説明しますと、
『たしかに仕入の時には問屋さんより1番草だと聞いていました。
しかし、熊本研修で五八サイズの畳表は基本的に1番草では織らないと
教えていただいた上に、今年の草は例年より長く伸びていると聞いていたので
勝手に2番草なんだと思い込んだ』と言う訳です。

ちなみにこの藤原さんですが、
『長いイ草でも五八サイズの畳表しか織らない』
という超コダワリ派の農家さんだそうです。

失礼いたしました。

 

2013年10月29日 | カテゴリー : 畳屋ブログ | 投稿者 : よしはるみなみ

研修のため熊本へ

本日は予定通り4時に起床し、熊本へ。

台風の影響が気になるところでしたが…起床時の奈良県は雨も無く、

しずかな朝でした。

無事に熊本入りを果たし、早速イ草についての研修です。

明日は研修だけでなくイ草の生産者さんとの交流もあるので、今から楽しみです。

 

2013年10月26日 | カテゴリー : 畳屋ブログ | 投稿者 : よしはるみなみ

イ草研修。

10月24日、本日も微妙な天気の中、
製造でした。
明日は熊本県へイ草の勉強の為、
研修に行ってきます。

今年の4月頃から行こうと決めていた産地研修です。
遊びは一切なしのガッツリ勉強会です。
少ない時間を有効に使い、
少しでも多くの知識を得て
今後の畳製作に生かす事が出来ればと思っています。

朝4時起きなのが辛い所ですが・・・。

勉強してきます。

2013年10月24日 | カテゴリー : 畳屋ブログ | 投稿者 : よしはるみなみ

チョットお安い国産畳表。

10月23日、本日は製造と打ち合わせでした。

先日から取り掛かっている新調畳12畳の仕上げです。
ひのさやかを使用した新調畳
写真では伝わりにくいですが、全体的にスラッとした
良い畳表です。
座敷にはピッタリです。

午前中はお客様との打ち合わせもありました。
コチラは国産畳表を指定での表替え16,5畳です。
ただ、少し白蟻の形跡があったので、
後日に再度床板のチェックをしてからの施工になります。

午後からは次の仕事の段取りでした。
五八(関東間)サイズの畳6畳、
使用する畳表は少しお安い国産畳表です。
熊本県産糸引き畳表
写真でも分かると思いますが、畳表の端の方が白くなっています。
短いイ草を使っているので仕方ないですね。
同じ仕入値でも中国産の方が見た目はキレイなんですが、
やはり安心感と丈夫さで選ぶなら国産畳表ですね。

2013年10月24日 | カテゴリー : 畳屋ブログ | 投稿者 : よしはるみなみ

白蟻にやられていました。

10月21日、朝から古畳の引き上げでした。
下見の時点で白蟻の被害はわかっていたので、
本日から大工さんと白蟻駆除業者さんに来てもらい、
施工開始です。
まずは8畳と6畳の座敷からです。
大工さん達が施工しやすいように古畳を引き上げておきました。
白蟻にヤラレタ畳14畳

白蟻にヤラレタ畳
畳の裏面です。
茶色に見える所は白蟻が通った後です。
こうなると畳床の糸がほとんど切れています。
修繕よりも新調をお勧めいたします。

古畳を処分して、
午後からは昨日に仕上げていた
二畳台と白中紋縁の畳の配達でした。

神社へ畳を納める所
山奥のまだ奥、近くに民家が無い所にある
山の神様を祭っている神社です。
数十年前に納められた古い畳を上げて、
床板の拭き掃除をしてから納めさせて頂きました。

26日にお祭があるそうなのですが、
間に合って良かったです。

2013年10月21日 | カテゴリー : 畳屋ブログ | 投稿者 : よしはるみなみ

二畳台仕上がりました。

10月20日、日曜日ですが、本日もお仕事でした。
昨日、途中で置いていた二畳台の仕上げです。
曲げ針と二畳台
曲げ針を使用して上敷きと土台の部分を合わせて縫い合わせます。

白中紋二畳台
仕上りました。

白中紋二畳台
角と側面です。

白中紋二畳台の裏面
裏面です。裏面の角の紋までキレイに出すのは
なかなか難しいです。
まだまだ修行が足りません。反省。

午後からは次の新調畳12畳にかかりました。

本間サイズ『ひのさやか』
先日に用意していた 熊本県産龍峯表、本間サイズ、
山下一久さん生産『ひのさやか』麻綿Wを使用します。

来週は熊本県へ畳表の研修に行ってきます。
産地で農家さんのお話を直接聞き、
まだまだ知らないイ草のコアな情報まで
勉強出来るようにします。

白中紋2方縁二畳台。

10月19日、本日はいつもに増して
気を使う仕事ばかりでした。

ダイケン和紙畳表栗色
まずはダイケン和紙畳表栗色を使用した
新調畳4畳の仕上げです。
4畳を並べて敷くと、なかなかの物です。

次は白中紋2方縁二畳台です。
白中紋2方縁二畳台

白中紋2方縁二畳台
まだ側面を閉じていないので完成ではありませんが、
こちらもイイ感じに仕上がりそうです。

次も同じく白中紋を使用した新調畳。
コチラは普通の厚みです。
紋縁を使用した新調畳

本日は手縫いの比率が高い仕事や
加工しにくい材料の仕事ばかりでした。