夕凪を使った表替え

11月21日、昨日納めさせて頂いたお宅の
若奥様のご実家の畳の表替えです。

使用するのは、昨日と同じ熊本県産畳表、『夕凪』の麻綿W
生産者は中村正三さん。
今回も本間サイズを五八サイズに落として使用しました。
中村さんの夕凪

畳表の経糸
真ん中に見える藍色の麻糸が熊本県産畳表の県証糸です。

さて本日の現場の畳ですが、前回納めていた畳屋さんの施工がとても良く、
隙間も殆ど無し、施工も後で表替えをする事を考えてキッチリしてありました。
当店も負けないよう、キッチリ施工させていただきました。

畳をめくり上げて床板掃除です。
畳の下の床板掃除
部屋の隅々までキッチリ掃除です。
なかなか掃除をする事が無い所なので、丁寧に掃除をするよう心がけております。

持ち帰り、施工開始です。
先ほど書いた通り、前回の畳店さんがキレイな仕事をしてたので、
サクサク仕事が進みました。
モチロン施工は手を抜かず、キッチリですよ。

今回選んでいただいた畳縁はコチラ。
菱柄の畳縁

畳縁の縫着
お客様に少しでも気持ち良く畳をお使いいただけるように、
畳縁を縫着するまでに畳表の掃除は済ませております。

本日は畳を1晩預かるお約束だったので、朝も少し遅めにお預かりしたのですが、
夕方までに仕上がりました。
そんな訳でお日様が出ている間に配達です。

では、ビフォアー&アフターをご覧ください。
表替え前の和室

表替え後の和室
今回もキレイに納まり、施主様とお話をしていると
奥様のとても素晴らしい趣味を教えていただきました。
フランス刺繍
何気なくテーブルの上にあったのですが、
これすべて奥様の手縫いの作品らしく、
たしか『フランス刺繍』とおっしゃっていました。
この他にも素晴らしい作品がたくさんあり、
とても素人の方の作品とは思えないものばかりでした。

刺繍と畳とを比べる事は出来ませんが、
キッチリ繊細な仕事が、職人としてとても勉強になり刺激になりました。

世の中には自分が知らないだけで
すごい人がたくさんいる事を再確認し、
私もいつかそのように思われる人になれるよう、精進せねばと思いました。

畳なら、南たたみ店にお任せください。
南たたみ店 奈良県吉野郡下市町下市2345番地
0747-52-9696
お問い合わせお待ちしております。

2013年11月21日 | カテゴリー : 畳屋ブログ | 投稿者 : よしはるみなみ