畳を少し長持ちさせる方法
①掃除機のヘッドの部分に注目!
今どきの掃除機はヘッドの中(回転するブラシ)が高性能になり、掃除の度に畳を傷める恐れがあるのです。ヘッドの中が回転するタイプの掃除機の場合、回転を止める事が出来るのであれば、なるべく回転を止めて使用すると畳が長持ちしますよ~。
※ ちなみに私の家では昔ながらの超シンプルな掃除機を使用しておりますが、回転タイプの掃除機をお使いのお客様と比べ、畳は長持ちしている気がします。
②ファンヒーターの熱風に要注意!
寒い季節、ファンヒーターって直ぐにお部屋が暖かくなるので重宝しますよね~ しかし!このファンヒーターの熱風を畳に直接当て続けると、畳表が乾燥し過ぎて傷みやすくなっちゃいます。
ファンヒーターを使う場合は、熱風が同じ場所に長時間当たらないように工夫する事で畳表の劣化を少し防げますよ~。
③畳の上に布団や座布団は・・・
布団や座布団は以外にも多くの湿気を含んでおります。 畳の上に長時間置いておくと、布団や座布団に含まれている湿気を畳が吸い、カビが生える原因を作る事になってしまいます。
使い終わった布団や座布団は、なるべく畳の上に置きっ放しにしないようにしましょう。
畳が青いうちは特に注意が必要です。
熊本県産畳表の見分け方
今となっては、とても貴重な物となりつつある国産畳表。 その国産畳表の95%以上のシェアを占めるのが熊本県産畳表です。 自分の家の畳表は本当に熊本県産畳表なのであろうか?
と、疑問に思っているお客様へ 調べる方法をお教えいたします。
まずは、生産者タグです。
コチラのタグには、畳表の生産者さんの名前やデータを調べる事の出来るQRコードが記載されております。
熊本県産畳表を使って畳替えをした時には、ほぼ付いておりますが、
全ての生産者の畳表に付けている訳ではありません。
次に熊本県証糸です。
これは畳表の中の経糸を調べなければ分からないのですが、熊本県畳表ならば経糸に【黄色と紺のストライプの綿糸】 もしくは【紺の麻糸】が入っているのです。
このタグと経糸がある事で、熊本県産畳表である事の目安となります。
ちなみに、最近では家畜の飼料用に輸入したイ草を使って織られた 偽装国産畳表も流通しているようです。
畳替えをする時には、値段ばかりを比べるのでは無く、良心的で安心できる畳屋さんを探しましょうね。
こんな時には
梅雨の時期や台風の季節など、雨が続き気温が高くなる時には、
どうしても 室内に湿気がこもる状態が続くようになります。
そうすると、畳にカビが発生し、そのカビを餌にする害虫が発生する恐れがあります。
ここでは畳を快適に使っていただくための助言と、お手入れの方法をご紹介しております。
御注意
- たたみは呼吸しております。畳の上には上敷きや絨毯、カーペットなどを なるべく敷かないようにして下さい。
- 畳の掃除をする時(ホウキ、掃除機、雑巾がけ)は、
畳の目に沿って行って下さい。
尚、雑巾がけの場合は、なるべく乾拭きでお願いします。
- 加湿器の過剰使用にもご注意下さい。
- 食べこぼしをそのまま放置しないで下さい。
- 梅雨の時期や、長い間雨が続いてお部屋の湿度が高くなっている日などは、特に注意が必要です。
カビはお部屋の隅などの普段使っていない所から生えやすいので、こまめな観察と掃除を心掛けて下さい。
尚、除湿機やエアコンの除湿機能を使うのも湿度対策には効果的です。
- 知らないうちに畳に穴が開いていたときには白ありが床下にいる可能性があります。

写真のような分かりにくい小さな穴でも、床下では大変な事になっている場合があります。
念のために畳をめくりチェックしてみましょう。
当店では、無料の畳の下のチェックも行っております。
お気軽にお問合せ下さいませ。
- ファンヒーターなどの熱風が畳に直接当たるのも畳を傷める原因になります。
- 畳の上でペットを飼われますと
畳が傷むと同時にダニの発生の原因になる事もあります。
- ピアノや机など、局所的に荷重がかかる物を置く場合、畳の上に直に置くと畳表や畳床が凹む場合があります。 当て板などの処置を施してから置いて下さい。
畳にカビが生えた時などの対処法
畳にカビが生えた時は、よく乾燥させてから消毒用アルコール(70%の濃度が最も効果的です)を布に浸み込ませて畳の目に沿ってふき取ります。
次に乾燥したタオル等で畳の目に沿ってふき取ります。
表面のカビが取れれば、再度カビが生えてこないようによく乾燥させます(エアコンのドライや除湿機などが効果的です)
一度畳にカビが生えると目に見えない菌が畳に残り、
「拭いても拭いてもカビが生える状態が続く」 といった状態に陥ります。
くれぐれも畳にカビが生えないように十分に気を付けて下さい。
畳にカビが生えると、カビを餌とするダニが発生する事があります。
ダニが発生した時は、掃除機で掃除をして風通しを良くします。
ダニは畳が好きなのではなく、温度と湿度が好条件になると、どこにでも発生します。
ダニの発生環境を作らない為にも、お部屋は風通りを良くして、カビやホコリが溜まらないようにこまめに掃除をして下さいね。
もし可能なら畳を上げて畳の下のホコリも掃除すると効果的です。
なお、建材畳床や稲わらの間に断熱材を挟んだ畳床を使用した畳には、針を差し込むタイプの殺虫剤は使用しないようにご注意下さい(断熱材が溶けて畳が凹む恐れがあります)。
小さな焼け焦げが出来てしまった場合は、中目のサンドペーパーでコゲを取り、ロウを垂らして穴を埋めて、平らにしておくと良いでしょう。
(ロウを垂らす時には火の取り扱い、火傷に注意して下さい)